チェコ国営電力のCEZとイタリアの同業エネルが、ルーマニア風力発電部門におけるプロジェクトを着々と進めている。再生可能エネルギーに対する政府の支援策によって、大きな利益が見込めることが背景にある。市場の大きさや、風力発電に適した立地も魅力で、両社のほかにもポルトガル電力公社(EDP)、スペインのイベルドローラなどがプロジェクトを推進している。
\エネルは3日、南東部トゥルチャ県のコルジャで出力70メガワットの風力発電所の建設に着手したと発表した。また、同じトゥルチャ県のサルバティカで出力70メガワットの第2風力発電所に近く着工する。サルバティカ第1発電所でも40メガワットを増設する予定だ。
\一方、CEZは黒海沿岸のコジャラツとファンタネレで進める投資総額11億ユーロの風力発電プロジェクトが第2段階に入る。これまでのところ、ファンタネレでは順調に工事が進んでいるが、コジャラツでは建設許可をめぐって自治体当局との間であつれきが生じ、計画が遅延。このため、プロジェクト完了時期は当初予定より1年遅れて来年になる見通しだ。
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