2011/5/11

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

長城汽車、ブルガリア生産車を発表

この記事の要約

中国自動車大手の長城汽車が5月初め、ブルガリアのベリコ=タルノボで開催されたサーキットレースで、今年後半に同国で生産開始予定の乗用車モデルを初公開した。現地自動車情報サイト『Automedia.bg』によると、公式レース […]

中国自動車大手の長城汽車が5月初め、ブルガリアのベリコ=タルノボで開催されたサーキットレースで、今年後半に同国で生産開始予定の乗用車モデルを初公開した。現地自動車情報サイト『Automedia.bg』によると、公式レースカーとして登録されたスポーツ多目的車(SUV)の「ホーバー」とピックアップモデルの「スティード」は、早くも大衆の注目を集めているという。

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長城汽車は現地企業との合弁でロベチ郊外に工場を建設中だ。年間生産能力は5万台で、「ホーバー」、「スティード」のほか小型モデルの「ヴォリークス」を欧州連合(EU)市場向けに生産する。販売価格は未発表だが、市場動向を注視して最高品質とベストプライスを提供するとしている。初期投資額は約8,000万ユーロ。事業展開によっては生産能力拡大などを含めた総投資額が将来的に3億ユーロに上る可能性も示唆している。

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ブルガリアでは1990年半ばにローバーが合弁による現地生産に着手したが、市場戦略の失敗で撤退。長城汽車の進出で、自動車部品メーカーしか持たない同国に本格的な自動車産業構築への新たな期待が高まっている。

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