2011/5/18

ポーランド

石油大手ロトス、1-3月期利益28倍に

この記事の要約

ポーランド2位の製油会社ロトスが11日発表した2011年1-3月期の純益は6億3,520万ズロチ(2億3,300万米ドル)となり、前年同期の27.7倍に達した。原油価格やズロチ高といった外的要因に加え、生産能力の強化が奏 […]

ポーランド2位の製油会社ロトスが11日発表した2011年1-3月期の純益は6億3,520万ズロチ(2億3,300万米ドル)となり、前年同期の27.7倍に達した。原油価格やズロチ高といった外的要因に加え、生産能力の強化が奏功した。

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原油価格が1-3月期に17%上昇したことを受け、在庫評価益として2億7,810万ズロチを計上した。これは、利払い・税引き前利益(4億1,260万ズロチ)の67.4%に相当する。ロトスや競合PKNオルレンは、原油価格が利益に与える影響を軽減するため、法定備蓄量の引き下げを政府に求めている。

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ロトスでは今年に入り、総額56億ズロチをかけた増産プロジェクトが完了し、年産能力を75%増の1,050万トンに拡充した。1-3月期は前年同期比37.9%増の2,220万トンを生産し増収に貢献。売上高は67%増の65億2,000万ズロチに急伸した。

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ロトスは投資費用を米ドル建てで調達した。ドル安ズロチ高でズロチに換算した債務が減少し、金融収支で3億3,530万ズロチの黒字を計上した。前年同期は1億3,120万ズロチの赤字だった。

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なお、ノルウェー領北海のイメ油田での生産開始は予定の7月から年末にずれ込む見通し。ロトスは同事業の権益の20%を保有する。同油田での生産量を四半期あたり10万トンと見込んでいた。(1PLN=29.30JPY)

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