2011/5/18

チェコ・スロバキア

ドイツで火力発電所の建設を検討

この記事の要約

チェコ電力最大手CEZがドイツでの石炭火力発電所建設を検討している。同社のマーティン・ローマン最高経営責任者(CEO)によると投資規模は10億ユーロ(14億米ドル)超に上る見通し。ブルームバーグが15日報じた。\ CEZ […]

チェコ電力最大手CEZがドイツでの石炭火力発電所建設を検討している。同社のマーティン・ローマン最高経営責任者(CEO)によると投資規模は10億ユーロ(14億米ドル)超に上る見通し。ブルームバーグが15日報じた。

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CEZは2009年に独東部の褐炭大手Mibragを完全買収しており、ローマンCEOは火力発電所の建設地候補の1つとして、炭鉱を保有するMibragの敷地内を挙げた。ただ、最終判断は、ドイツ政府が新たなエネルギー政策を発表した後になるとしている。

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ドイツ政府は福島の原発事故後、国内原発の早期廃止を実現するための新たエネルギー政策の策定を開始した。同政策に原発廃止に伴う代替発電所の建設を支援するインセンティブ措置の導入が盛り込まれた場合、CEZはドイツでの石炭火力発電所建設を前向きに検討する考えだ。

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CEZは今後5年間で約3,000億コルナ(174億米ドル)を投資する計画。大半はチェコ国内のプロジェクトに充てる方針だ。

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