2011/5/18

チェコ・スロバキア

チェコ電力最大手CEZ、1-3月は小幅減益

この記事の要約

チェコ電力最大手CEZは10日、2011年1-3月期の純利益が前年同期比1.7%減の173億コルナだったと発表した。電力価格の下落とコルナ高が響き小幅に減益となったものの、ブルームバーグがまとめたアナリスト6人の予想中央 […]

チェコ電力最大手CEZは10日、2011年1-3月期の純利益が前年同期比1.7%減の173億コルナだったと発表した。電力価格の下落とコルナ高が響き小幅に減益となったものの、ブルームバーグがまとめたアナリスト6人の予想中央値の156億コルナを上回った。

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1-3月期の売上高は前年同期比比5%増の568億コルナに拡大した。ルーマニアの風力発電や国内の太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電量が増加したことが貢献した。利払い・税・償却前利益(EBITDA)は2.6%減の266億コルナだった。総発電量は17.2テラワット時(TWh)で、前年同期から4%減少した。電源別内訳は石炭が8.5TWh、水力が0.2TWh、原子力が8.0TWh、再生可能エネルギーが0.5TWh。通年の総発電量は前年比4%増の65.6TWhを見込んでいる。

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福島第1原発事故を受け、ドイツが国内の一部原発の稼動を停止したことにより電力価格は上昇しており、CEZの業績も上ぶれが期待されるが、同社は通年の利益予想を前年比15%減の401億コルナに据え置いた。(1CZK=4.71JPY)

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