2011/5/18

CIS諸国

ウクルテレコム、墺EPICによる買収が完了

この記事の要約

オーストリアの投資ファンドEPICは16日、ウクライナの国営通信会社ウクルテレコムの買収を11日に完了したと発表した。EPICのウクライナ子会社EPICサービス・ウクライナ(ESU)がウクルテレコムの株式92.79%を1 […]

オーストリアの投資ファンドEPICは16日、ウクライナの国営通信会社ウクルテレコムの買収を11日に完了したと発表した。EPICのウクライナ子会社EPICサービス・ウクライナ(ESU)がウクルテレコムの株式92.79%を105億7,500万フリブナ(13億米ドル)で買収した。EPICは購入資金の大半をキプロス銀行から借り入れたという。

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ウクライナ政府はこれまで10年間以上、ウクルテレコムの民営化を計画しては、いずれも途中でとん挫してきた。昨年末に実施する予定だった公開入札も、応札したのはEPICだけだったため、入札を取りやめ、政府が提示したウクルテレコム株の査定額をEPICが買収額として承諾することで、今回の取引が成立した。

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ウクルテレコムは固定電話事業で国内シェア8割を握り、加入者数は同事業で1,000万人、インターネット事業で120万人に上る。従業員は約7万人。2010年の最終損益は2億5,877万フリブナの赤字だったが、赤字幅は前年から43.9%減少した。

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EPICはウクルテレコムを4~5年で再建し、その後は戦略投資家に売却するか、新規株式公開(IPO)で売却することを計画している。

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