2011/5/25

総合・マクロ

独後発医薬品大手、グリューネンタールの中東欧事業を買収

この記事の要約

ドイツの後発医薬品大手シュターダが製薬大手グリューネンタールから中東欧および中東の鎮痛剤事業を買収する方針だ。取引規模は3億6,000万ユーロ。今後詳細を詰め、9月末までに正式に契約に調印する。シュターダはこれにより、急 […]

ドイツの後発医薬品大手シュターダが製薬大手グリューネンタールから中東欧および中東の鎮痛剤事業を買収する方針だ。取引規模は3億6,000万ユーロ。今後詳細を詰め、9月末までに正式に契約に調印する。シュターダはこれにより、急速に成長する中東欧市場での足場を強化する狙い。取引の成立には競争当局の承認が必要となる。

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12日の合意によると、ポーランド、ロシアなど中東欧13カ国および中東10カ国における処方薬14製品と、これらの地域における販売網が取引の対象となる。工場は含まれない。シュターダの発表では、これらの製品の売上高は今年6,860万ユーロ、営業利益(EBITDA)は2,560万ユーロに達する見通し。これに、2012~13年に市場導入される製品の売上高として2,000~2,500万ユーロが加わるという。

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グリューネンタールは先月中旬、鎮痛剤の新薬開発に注力する戦略を発表し、その一環として中東欧およびアジア事業の売却を予告していた。

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一方、シュターダはポーランド、チェコ、スロバキア、リトアニアに販売会社を持つ。昨年は連結売上高16億ユーロの14%を中東欧で稼ぎ出した。

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