2011/5/25

総合・マクロ

ドイツテレコム、中東欧で固定通信事業の買収検討

この記事の要約

ドイツテレコムが固定電話・ブロードバンド事業の買収を通じ、ポーランドなど、本国ドイツ以外の欧州において事業の強化を図る計画だ。音声通信、高速ネット通信、テレビ、IP放送といった多様なサービスを同時に提供することで、効率的 […]

ドイツテレコムが固定電話・ブロードバンド事業の買収を通じ、ポーランドなど、本国ドイツ以外の欧州において事業の強化を図る計画だ。音声通信、高速ネット通信、テレビ、IP放送といった多様なサービスを同時に提供することで、効率的に利益をあげる狙い。

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ポーランドのメディアでは買収候補としてNetiaやTelefonia Dialog、Exatelなどの名が報じられている。また、スロバキア子会社のSlovak Telekomについては、完全買収に向けた交渉が進んでいるという。

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ドイツテレコムは、ポーランドとチェコ、スロバキアを中欧事業の核と位置づけ、強化に力を注ぐ意向だ。ポーランドの移動通信子会社Polska Telefonia Czfrowa(PTC)は来月1日付で「Tモバイル」に改名する。

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ドイツテレコムはすでに、欧州事業に集中する戦略を明らかにしている。2013年までに同事業を成長に転換させる目標で、固定通信事業の強化はその一環。消費者が固定通信、移動通信、高速ネット通信など、通信サービスを一括して契約する傾向にあるため、固定網の整備が利益に貢献する可能性は大きい。

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なお、欧州事業に集中する戦略の一環として、ドイツテレコムは3月に米国子会社Tモバイルワイヤレスを米同業のAT&Tに売却することを発表した。

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