2011/5/25

ポーランド

ポーランドの風力発電、今年の新規能力は500MWに

この記事の要約

ポーランドで風力発電への取り組みが進んでいる。APA通信によると、ポーランド風力エネルギー協会のプラサレク会長は先ごろ、現地日刊紙『ジェチポスポリタ』に対し、今年の投資額は過去最高の30億ズロチに上り、新設される施設の発 […]

ポーランドで風力発電への取り組みが進んでいる。APA通信によると、ポーランド風力エネルギー協会のプラサレク会長は先ごろ、現地日刊紙『ジェチポスポリタ』に対し、今年の投資額は過去最高の30億ズロチに上り、新設される施設の発電能力は500メガワット(MW)になるとの観測を示した。

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昨年末時点の発電能力は1,180MW。政府は国家エネルギー戦略で、これを2020年までに6,500MWに引き上げるという目標を掲げている。エネルギー業界の動きも加速しており、ポルトガルの風力発電世界大手EDP Renovaveisが今年70MWの発電所を開設するほか、独RWE子会社が2015年までに現状の発電能力108MWを300MWに拡大、国内電力大手エネアが2020年までに250~300MWの能力を増設する計画を明らかにしている。ただ、政府が検討している再生可能エネルギー法改正により風力発電の助成措置が縮小される懸念が浮上しているため、投資がハイペースで進むことを疑問視する向きもある。

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発電量の9割以上を石炭火力発電に依存するポーランドは、二酸化炭素(CO2)排出量の大幅削減を実現するため、再生可能エネルギーの促進に加えて、同国初の原子力発電所の建設計画も進めている。

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