2011/5/25

ハンガリー

バンク、第1四半期の業績回復

この記事の要約

ハンガリー銀行最大手OTPが19日発表した2011年第1四半期連結決算の税引き後利益は372億フォリントとなり、前年同期から12%減少した。ただ、昨年導入された銀行税による追加税負担が72億4,000万フォリントに上って […]

ハンガリー銀行最大手OTPが19日発表した2011年第1四半期連結決算の税引き後利益は372億フォリントとなり、前年同期から12%減少した。ただ、昨年導入された銀行税による追加税負担が72億4,000万フォリントに上っており、銀行税の影響を排除した利益は4%増の441億フォリントとなった。

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純金利収入は前年同期比6%増の1億5,170万フォリント、純手数料収入は5%増の3,270万フォリントだった。貸倒引当金も15%減の463億フォリントに改善した。一方、不良債権比率は15%で、10年第1四半期の10.2%、同第4四半期の13.7%から膨らんだ。ただ、悪化の主因となっている国内シンジケートローンの回収解決に見通しが出てきたため、今年後半には好転するとの観測を示している。

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前年同期に16億フォリントの損失を計上した国外事業は、セルビアとモンテネグロを除き好調で、OTP連結利益を112億フォリント底上げした。特にロシア子会社は税引き後利益が前年同期の6倍に拡大し、連結利益の約2割を占めた。(1HUF=0.43JPY)

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