2011/5/25

チェコ・スロバキア

テメリン原発の拡張工事、3200MWの原子炉建設か

この記事の要約

チェコ国営電力会社CEZが計画しているオーストリア国境近くのテメリン原子力発電所の拡張工事で建設される原子炉の合計出力は最高3,200メガワット(MW)になる可能性がある。17日付けの現地日刊紙『E15』が、CEZ幹部の […]

チェコ国営電力会社CEZが計画しているオーストリア国境近くのテメリン原子力発電所の拡張工事で建設される原子炉の合計出力は最高3,200メガワット(MW)になる可能性がある。17日付けの現地日刊紙『E15』が、CEZ幹部の話として報じた。

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CEZは将来の電力需要の増加に対応するためテメリン原発で原子炉2基を増設する計画。原子炉建設工事の入札には仏アレバ、米ウェスチングハウス、ロシアのアトムストロイエクスポルトと地元のシュコダの国際企業連合など原発プラント大手が名乗りを挙げており、発注額は2,000億コルナに上ると見られる。

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テメリンに増設される原子炉の規模を巡っては、出力1,600MW級のユニットでは電力系統への負荷が大きすぎるという指摘がかねてから出ていた。この点についてCEZのボドナル投資部長はE15の取材に答え、「フィージビリティスタディの結果、系統接続や冷却設備、立地などの点で制約がないことが明らかになった」と語り、大出力の原子炉建設に問題はないとの認識を示した。原子炉の施工業者は13年に決定され、21年から稼動を開始する予定だ。

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