2011/6/1

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

シェブロン、ブルガリアでシェールガス開発許可を獲得

この記事の要約

ブルガリアのトライコフ経済・エネルギー相は5月28日、米シェブロンに同国北東部におけるシェールガスの開発を許可したと発表した。シェブロンはノビ・バザル近郊にある鉱区の開発に3,000万ユーロを投資する計画だ。\ シェール […]

ブルガリアのトライコフ経済・エネルギー相は5月28日、米シェブロンに同国北東部におけるシェールガスの開発を許可したと発表した。シェブロンはノビ・バザル近郊にある鉱区の開発に3,000万ユーロを投資する計画だ。

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シェールガスは頁岩と呼ばれる地中の岩盤層に閉じ込められたガスで、新たな天然ガス資源として注目を集めている。ブルガリアでは2006年に米ダイレクト・ペトロリアムがシェールガス層の存在を初めて確認した。シェブロンが開発する鉱区の埋蔵量は最大1兆立方メートルと推定されており、経済・エネルギー相によると国内消費を今後300年カバーできるという。

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ブルガリア政府は6月末まで、さらに2つの鉱区でシェールガスの開発許可申請を受け付けている。背景には、シェールガスの探査・開発を進め、2012年以降のロシアとの天然ガス取引交渉を有利に進めたいという思惑がある。また、昨年だけで5,300万ユーロに上った開発許可付与による収入も魅力だ。シェールガスの商業生産については、探査に2~3年、開発のためのインフラ整備に2~3年かかると見込んでいる。

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