2011/6/1

ロシア

不動産市場が回復

この記事の要約

ロシアの不動産市場が回復している。不動産サービス大手CBリチャードエリスのまとめによると、2010年の不動産の取引総額は21億6,900万ユーロと、前年から128%増加した。取引件数は22%増の27件だった。資源価格の上 […]

ロシアの不動産市場が回復している。不動産サービス大手CBリチャードエリスのまとめによると、2010年の不動産の取引総額は21億6,900万ユーロと、前年から128%増加した。取引件数は22%増の27件だった。資源価格の上昇や国内経済の回復を背景に、国内外の投資家が不動産投資を再び活発化させており、この傾向は今後も持続すると見られる。

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昨年の1件当たりの平均取引額は8,000万ユーロ。最大の取引案件は、デベロッパーのHorus Capitalが、モスクワのオフィス物件5件をLenmar Capitalに売却したもので、取引金額は推定6億9,100万米ドルだった。金融危機以前には外国の投資家がロシアの不動産に積極的に投資していたが、危機以降はロシア国内投資家による投資が多数派となり、昨年は投資額の82%が国内からの投資だった。外国投資家の主な国籍はスイス、ノルウェー、トルコ、米国、中国などとなっている。

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不動産コンサルティング大手クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、今後はオフィスと商業用物件が不動産市場の成長をけん引すると見ており、11年の市場成長率を15~20%と予測している。

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