2011/6/8

ロシア

モンゴルとの関係強化で合意

この記事の要約

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は5月31日、ロシアを公式訪問したモンゴルのエルベグドルジ大統領とクレムリンで会談し、経済貿易関係の強化などを盛り込んだ共同声明に調印した。\ メドベージェフ大統領は、石油関連製 […]

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は5月31日、ロシアを公式訪問したモンゴルのエルベグドルジ大統領とクレムリンで会談し、経済貿易関係の強化などを盛り込んだ共同声明に調印した。

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メドベージェフ大統領は、石油関連製品に偏っている両国の貿易関係を多様化する必要性があると指摘。原子力やタバントルゴイ炭田など資源開発の分野での共同事業を通じて、2国間関係を発展させていくことが重要であるとの認識を示した。

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今回の首脳会談に伴い、様々な共同プロジェクトが協議された。ロシアとモンゴルの合弁会社であるウランバートル鉄道に2億5,000万米ドルの増資を行うことで合意した。ウランバートル鉄道は両国が折半出資しているが、モンゴル側は出資比率の引き上げを求めており、この問題については継続して協議することが決まった。また、ロシア鉄道は、モンゴルの天然資源開発を支援するため、15億ドルを投じて同国の鉄道網を整備する計画を明らかにした。同国南部のタバントルゴイ炭田は推定65億トンと世界最大規模の埋蔵量を誇り、今後の開発に期待が集まっている。

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一方で、ロシア原子力公社(ロスアトム)とモンゴルの原子力企業モンアトムとの間のウラン開発事業をめぐる協定の発効は遅れている。両社は2009年、モンゴルのドルノド鉱区で採掘したウランをロシアで精製・濃縮して第三国に輸出する合弁会社の設立で基本合意した。ロスアトムのキリエンコ社長は31日に記者会見し、「モンゴル側の手続き上の理由で遅れが生じているものの、近い将来に発効するだろう」と述べた。

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