2011/6/15

ロシア

ロシアの競争力、BRICsの中で見劣り=世界経済フォーラム

この記事の要約

ロシアの競争力は、他の主要新興国(ブラジル、インド、中国)に遅れをとっていることが、世界経済フォーラムが6日発表した『ロシア競争力レポート2011年版』で明らかになった。競争力の向上には、制度改革、教育の質の改善、金融市 […]

ロシアの競争力は、他の主要新興国(ブラジル、インド、中国)に遅れをとっていることが、世界経済フォーラムが6日発表した『ロシア競争力レポート2011年版』で明らかになった。競争力の向上には、制度改革、教育の質の改善、金融市場の安定化、天然資源に依存する経済構造からの脱却が必要であると指摘している。

\

同レポートによると、インフラ、国民の健康、教育など12の項目から割り出したロシアの国際競争力は、世界139カ国中63位だった。競争力を上げるため同レポートでは、ロシアの長所を最大限に活用すると同時に弱点に取り組むという「3プラス5」戦略を推奨。長所として豊富な天然資源、市場規模の大きさ、教育水準の高さを挙げる一方で、弱点は汚職のまん延、教育の質、市場競争の欠如、不安定な金融市場、洗練されていないビジネス慣行であると指摘している。

\

レポートの執筆者の1人である最大手銀行ズベルバンクのグレフ会長は、「高い原油価格とレバレッジ金融に頼った成長モデルが限界を迎えていることが明らかになってきた」と指摘。持続的な発展を維持するためには新たな成長モデルが必要であると強調した。

\