2011/6/22

ポーランド

5月のインフレ率、01年来の高水準

この記事の要約

ポーランド統計局が15日発表した2011年5月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比5%で、4月の4.5%を大幅に上回り、2001年8月以来の高水準に達した。前月比も0.6%と市場予測の0.4%を上回り、予想以上に […]

ポーランド統計局が15日発表した2011年5月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比5%で、4月の4.5%を大幅に上回り、2001年8月以来の高水準に達した。前月比も0.6%と市場予測の0.4%を上回り、予想以上にインフレ圧力が強まっていることを示した。特に食料(前月比1.3%)および自動車燃料(同0.4%)の値上がりが加速している。

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中央銀行のベルカ総裁は、月8日の金融政策会合で政策金利の0.25ポイント引き上げを決めた際、利上げサイクルが終わりに近づいたが、中期的にインフレ目標の2.5%の達成が困難な観測となれば利上げを辞さない姿勢を示していた。ベルカ総裁は、「(5月データの)より詳細な分析を行わなければ、インフレ率上昇が一時的なものか持続的なものか判断できない」と慎重な態度を示した。

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5月のインフレ率が予想以上に高かったことを受けて、市場では7月に中銀が再利上げする可能性が強まったとの見方が広がっている。中銀は今年1月、1年半ぶりに0.25%の利上げを行った。4月、6月の再利上げにより、中銀市場介入レートは現在4.5%となっている。

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