2011/6/17

ロシア

VW、露GAZに生産委託

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は14日、ロシアの自動車大手GAZグループとロシアでの生産委託事業について合意したと発表した。GAZはニージニー・ノブゴロド工場でVWブランドとVWのチェコ子会社であるシュコダのモ […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は14日、ロシアの自動車大手GAZグループとロシアでの生産委託事業について合意したと発表した。GAZはニージニー・ノブゴロド工場でVWブランドとVWのチェコ子会社であるシュコダのモデルを年11万台生産する計画。契約期間は2019年まで。VWはカルーガにある自社工場でも生産を拡大する方針を示している。

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VWは現地生産の強化により、同国の自動車市場の急成長に対応するとともに、ロシア政府の税優遇措置の条件を満たす計画。ロシア政府は国内の生産規模が年30万台以上の国外自動車メーカーを対象に、部品の輸入関税を優遇する政策をとっている。

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GAZはニージニー・ノブゴロド工場でシュコダの「オクタビア」と「イエティ」、VW「ジェッタ」を生産する。「イエティ」は2012年末にも生産を開始する予定という。VWは同工場の生産体制を整備するため、約2億ユーロを投じで生産設備を近代化するほか、同工場の従業員に訓練を実施する。

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VWの自社工場はモスクワから南西に約170kmに位置するカルーガにある。生産能力は年15万台。独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、VWは生産能力をさらに5万台引き上げる計画という。

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同国の1~5月の新車販売(乗用車・小型商用車)は98万9,013台となり、前年同期に比べ60%拡大した。VWブランド単独では98%増の3万4,350台、チェコ子会社のシュコダも63%増の2万5,504と急成長が続いている。

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