2011/6/22

ロシア

ロシア、来年度から国際会計基準の採用義務化

この記事の要約

ロシアのクドリン財務相は14日、大企業に対し、来年度の決算から国際会計基準(IFRS)を適用するよう義務付ける方針を明らかにした。会計の透明性を高め、ロシア企業の資金調達を容易にする狙い。公的企業や中小企業についても、移 […]

ロシアのクドリン財務相は14日、大企業に対し、来年度の決算から国際会計基準(IFRS)を適用するよう義務付ける方針を明らかにした。会計の透明性を高め、ロシア企業の資金調達を容易にする狙い。公的企業や中小企業についても、移行期間を設け、切り替えを義務付けていく考えだ。

\

今回の措置は昨年成立した関連法に基づくもので、連結子会社を持つ企業が対象となる。2013年に発表される12年度の決算からIFRS採用を求める。政府は今年4月、その準備としてIFRS財団と契約を結んだ。

\

アナリストらは、IFRS導入がロシア企業の魅力を高めるのに役立つとみている。企業にとっては新基準に合わせて業務の流れを変える必要があり、難しい課題であることは確かだ。しかし、クドリン財務相によると、上位400社のうち160社がすでに自発的に採用済みといい、国内に経験の蓄積もある。このため、アナリストも「やればできる」との見方だ。

\