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2011/7/6

ハンガリー

米ブランモ、ハンガリーでEVバイクの生産開始

この記事の要約

米国オレゴン州に本拠を置く電動バイクメーカー、ブランモは28日、ハンガリー西部シャルヴァルにあるフレクトロニクスの工場で「Enertia」、「Enertia Plus」の生産を開始したと発表した。月産台数は660台。欧州 […]

米国オレゴン州に本拠を置く電動バイクメーカー、ブランモは28日、ハンガリー西部シャルヴァルにあるフレクトロニクスの工場で「Enertia」、「Enertia Plus」の生産を開始したと発表した。月産台数は660台。欧州のほか、北米、アジアに出荷する。

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ブランモのブラムシャー(Bramscher)社長によると、今年の出荷台数は数百台の規模。しかし、出荷台数を超える受注を抱えており、今後の事業展望は明るい。来年販売する7モデルの開発が完了し、現在はその生産を軌道に乗せる段階に入っている。トヨタ自動車にならったジャストインタイム方式による生産体制を構築する方針という。

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ブランモ初のモデルとなった「Enertia」は、バイク経験の長短を問わず、二酸化炭素の排出量に着目するライダーの注目を浴びた。その後、バッテリーとギアボックス、駆動系の技術を他のモデルに転用して製品レンジを広げ、現在ではほとんどのクラスをカバーする。

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同社は2~3年以内にアジア、欧州、北米で生産事業を展開する方針を掲げる。ブラムシャー社長は、ハンガリーの製造ライン稼動により、目標達成まで「あと3分の1のところまで到達した」と話す。北米の生産拠点は来春にも決定する予定だ。

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シンガポールのEMS(電子機器の受託製造)大手のフレクトロニクスとは昨年、提携契約を結び、バイク生産委託のほか、電源装置の開発・生産にも共同で取り組んでいる。電源装置の生産受託が収入の柱の一つとなる見通しだ。

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