2011/7/6

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビアとコソボが歩み寄り

この記事の要約

セルビアとコソボの交渉代表者は2日、コソボが3年前にセルビアからの独立を宣言して以来、初めて、具体的な合意に達した。セルビアのニュースサイトB-92によると、欧州連合(EU)が調停役を務める交渉で、双方は住民の移動の自由 […]

セルビアとコソボの交渉代表者は2日、コソボが3年前にセルビアからの独立を宣言して以来、初めて、具体的な合意に達した。セルビアのニュースサイトB-92によると、欧州連合(EU)が調停役を務める交渉で、双方は住民の移動の自由、住民登録データの交換、大学卒業資格の相互承認について合意したという。墺有力紙『ディー・プレッセ』が2日付で報じた。

\

セルビアとコソボの交渉チームは今年3月、双方の住民の日常生活に関わる問題について協議を開始した。コソボの独立を承認したとみなされることを恐れたセルビア側の主張で、今回の合意に関する正式な文書調印は見送られたものの、合意事項の遂行をEUが監視していくことが決まった。

\

コソボの住民は今後、身分証明書を提示すればセルビアに入国できる。また、双方が引き渡しを留保していた相手方住民の出生や婚姻、死亡などに関する登録データも交換される。

\

セルビアは年内にEU加盟候補国の資格を得ることを目指しており、今回の歩み寄りにも好影響を与えたとみられる。大半のEU加盟国を含む世界70カ国以上がこれまでにコソボの独立を承認している。

\