2011/7/13

ハンガリー

ハンガリー鉱工業生産、5月は低下

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した5月の鉱工業生産(速報ベース)は、季節・労働日数調整後で前月から0.8%低下し、4月の0.7%増から再びマイナスに転じた。前年同月比では2.6%増と、上げ幅は4月の9.7%を大 […]

ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した5月の鉱工業生産(速報ベース)は、季節・労働日数調整後で前月から0.8%低下し、4月の0.7%増から再びマイナスに転じた。前年同月比では2.6%増と、上げ幅は4月の9.7%を大きく下回った。通信機器、電気製品の輸出需要が大幅に減少したことと内需の低迷が響いた。

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今後の動向について、CIBバンクのアナリストは、快進撃を続けてきたドイツの経済活動が「ノーマル」な水準に落ち着くため、同国が主要輸出先であるハンガリー経済もスローダウンするものの、大幅な後退はないと予想。通年の鉱工業生産については、月ごとの変動幅が大きいうえ内需も低迷しているとして、前年比6.5%増というこれまでの予想を堅持した。長期的には設備稼働率の上昇や新自動車工場の完成で生産活動は上向くとみている。

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米シティグループは、輸出依存の経済の弱さを指摘する一方、6月の製造業購買担当者指数(PMI)が5月の52.3から54.4に上昇したことをプラス材料に挙げ、下半期の回復に期待を示した。

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MKBバンクは、今年後半の鉱工業生産を平均5%増と予想。5月の上昇幅が予想(5.5%)を大きく下回ったことを受け、通年予想を7.5~8.0%から7%に引き下げた。

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