2011/7/27

総合・マクロ

ポーランド・チェコ首脳、原発推進で一致

この記事の要約

ポーランドのトゥスク首相は15日、チェコのプラハを公式訪問し、同国のネチャス首相と会談した。福島第1原発の事故を受けて欧州で脱原発の動きが広がる中、両首脳は原発推進政策を堅持していく方針で一致した。\ ドイツは先月、20 […]

ポーランドのトゥスク首相は15日、チェコのプラハを公式訪問し、同国のネチャス首相と会談した。福島第1原発の事故を受けて欧州で脱原発の動きが広がる中、両首脳は原発推進政策を堅持していく方針で一致した。

\

ドイツは先月、2022年までに既存の原発17基を閉鎖することを決定、イタリアも国民投票で原発の再開をしないことを決めた。トゥスク首相は首脳会談後に記者団に対し、原子力や石炭をエネルギー源として完全に排除することは不可能であると指摘。ポーランドとチェコは欧州で加速する脱原発の流れに対抗するため「共同戦線」を張るべきだとの認識を示した。

\

石炭火力発電に依存するエネルギー体制からの脱却を目指すトゥスク政権は今年1月、国内初の原子力発電所を建設する方針を決定。出力3,000メガワットの原発を2基する計画で、建設費用は400億ズロチが見込まれている。チェコは将来の電力需要の増加に対応するため、テメリン原発で原子炉2基を増設するほか、南モラビアのドコバニ原発でも原子炉の増設を計画している。中東欧の欧州連合(EU)加盟国ではスロバキアとハンガリーも原発を拡張する方針を表明している。

\