2011/7/27

ハンガリー

ハンガリー景況感指数、3カ月連続で低下

この記事の要約

ハンガリーの経済研究所(GKI)が25日発表した7月の景況感指数(総合)は今年最低のマイナス16ポイントとなり、3カ月連続で前月の数値を下回った。総合指数を構成する企業指数はマイナス6.9ポイント、消費者指数はマイナス4 […]

ハンガリーの経済研究所(GKI)が25日発表した7月の景況感指数(総合)は今年最低のマイナス16ポイントとなり、3カ月連続で前月の数値を下回った。総合指数を構成する企業指数はマイナス6.9ポイント、消費者指数はマイナス42ポイントで、やはり3カ月連続で悪化した。景気の先行きに対する不安感が強まっているもようだ。

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総合指数は6月がマイナス13.9ポイント、5月がマイナス13.2ポイント、4月がマイナス9.1ポイントだった。企業指数は6月にマイナス4.4ポイント、5月にマイナス4.3ポイント、4月にプラス0.6ポイントを、消費者指数は6月にマイナス41ポイント、5月にマイナス38.5ポイント、4月にマイナス36.8ポイントを記録した。

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企業の期待指数を業界別でみると、製造・建設業で大きく低下したのに対し、流通・サービス業は改善した。

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製造業の最近および今後の生産額見通しは大きく後退。また、受注残高も輸出を中心に縮小した。在庫指数は変化なし、受注残数を生産するのに必要な日数は第1四半期に比べてやや少なくなった。

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流通業の信頼感指数は7月に上昇したが、5月の水準は下回った。販売見通しはやや悪化したものの、在庫や受注については改善した。

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サービス業の期待指数は数カ月変化がなかったが、7月にやや上昇した。

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新規雇用の見通しは製造・建設業で悪化した反面、流通・サービス業では改善した。値上げ観測は製造・建設業で変化なし、流通・サービス業では弱まっている。

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ハンガリー経済全体の展望では、製造業でやや悲観的となった一方、流通・サービス業はわずかに改善した。特にサービス業で楽観的な見方が増えた。

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消費者指数をみると、経済全般の展望、家計の運営状況、貯金の可能性、耐久消費財の購入意欲のいずれも7月は低下した。また、失職の不安も高まった。

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