2011/8/10

ハンガリー

マジャールテレコム、4-6月期に72.6%減益

この記事の要約

ドイツテレコムのハンガリー子会社であるマジャールテレコムが4日発表した2011年4-6月期の連結最終利益(国際会計基準)は前年同期比72.6%減の43億6,000万フォリントに激減した。不正契約疑惑による引当金計上と電気 […]

ドイツテレコムのハンガリー子会社であるマジャールテレコムが4日発表した2011年4-6月期の連結最終利益(国際会計基準)は前年同期比72.6%減の43億6,000万フォリントに激減した。不正契約疑惑による引当金計上と電気通信企業税の負担が打撃となった。同じ理由から、1-6月中間期の最終利益も39.7%減の195億フォリントにとどまった。

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4-6月期は売上高が4.6%減の1,436億フォリントに縮小する一方で、営業経費は8.6%増の1億2,420万フォリントに膨らんだ。このため、営業利益は43.8%減の205億フォリントに落ち込んだ。

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子会社の贈賄疑惑をめぐる米国での民事制裁金支払いに向けては、115億フォリントの引当金を計上した。電気通信企業税の負担は63億フォリントに上った。

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1株当たり利益はベース、希薄後とも4.18フォリントで、前年同期の15.31フォリントから大幅に悪化した。

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売上高の内訳は固定回線事業が5.1%減の585億フォリント、移動通信事業が3.1%減の758億フォリント、システムインテグレーション・ITサービスが12.2%減の93億フォリントだった。

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金融赤字は39.2%増の81億フォリントに増大した。制裁金支払いに向けて引当金11億ユーロを繰り入れたのが響いた。税引き前利益は59.4%減の125億フォリントだった。

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期末時点の総資産は1兆542億フォリントで、昨年末から4.9%減少した。純資産は8.3%減の5,455億フォリント。長期債務が15.9%減の2,248億フォリントに縮小する一方で、短期債務は15%増の2,839億フォリントに拡大した。

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純債務額は2,851億フォリントで1年前に比べて23億フォリント減少した。純負債比率は35.1%だった。

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特別支出を除いた通期営業利益(EBITDA)の予想は従来の「前期比4~6%減」を維持する。4-6月期の同利益は前年同期比2.1%減の618億フォリント、6月中間期は1,233億フォリントだった。(1HUF=0.40JPY)

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