2011/8/10

ハンガリー

6月鉱工業生産、予想以上の減速

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)が5日発表した6月の鉱工業生産(速報ベース)は、季節・労働日数調整後で前月から0.6%低下し、2カ月連続のマイナスとなった。前年同月比では労働日調整後で1%上昇したものの、上げ幅は前月の2. […]

ハンガリー中央統計局(KSH)が5日発表した6月の鉱工業生産(速報ベース)は、季節・労働日数調整後で前月から0.6%低下し、2カ月連続のマイナスとなった。前年同月比では労働日調整後で1%上昇したものの、上げ幅は前月の2.3%から減速。調整前では、前月の7.3%上昇から1.4%のマイナスに転じた。上半期では同8.1%増となった。

\

エルステ銀行のアナリストは、製造業購買担当者指数(PMI)が生産活動の拡大を示す50ポイントを上回っていることから、「労働日数調整後で前年同月比5.9%増を予想していた」と述べ、大幅な減速に驚きを示し、通年予想の同8.5%を下方修正するとした。CIBバンクもドイツの6月の製造業受注高(暫定値)が実質で前月比プラスを維持したため、(ハンガリーの鉱工業生産の)後退は下半期から、しかもスローペースの減速を予想していたという。蘭INGのアナリストは「輸出が1年前や半月前のように内需の弱さをカバーすることはできなくなる」として、下半期の鉱工業生産の伸びは前年同月比5%以下で推移するとの見方を示し、通年予想も8%から7%に下方修正した。

\