2011/8/31

ロシア

VSMPOアヴィスマ、8億ドル投資

この記事の要約

ロシアのチタン生産大手VSMPOアヴィスマが2015年までに8億米ドルを投資する。主要顧客である航空機メーカーが研究開発や組み立てに注力して、シャシー製造を外注化する傾向が強まってきたことを背景に、航空機用半加工品の生産 […]

ロシアのチタン生産大手VSMPOアヴィスマが2015年までに8億米ドルを投資する。主要顧客である航空機メーカーが研究開発や組み立てに注力して、シャシー製造を外注化する傾向が強まってきたことを背景に、航空機用半加工品の生産を強化するためだ。チタン業界では航空業界に焦点を合わせた事業戦略への移行が進んでおり、同社も市場が低迷するインゴットの販売をすでに停止している。ブルームバーグが報じた。

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投資計画のひとつは航空機の翼部に使われる腐食に強い鍛造品の生産能力拡大で、今年の2,200トンから2015年までに約8,000トンに引き上げる。また、ボーイングとは次世代旅客機「787ドリームライナー」向け部品の製造のため、2009年にウラル地方に合弁会社を設立しているが、その設備拡充に両社合わせて1,000万米ドルを投資するという。

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一方、新たな合弁事業の設立にも動き出している。Voevodin社長の話では、交渉相手はボーイング、エアバスのほか、両社の下請け会社にも及ぶ。同社が本社を置くロシア中部のスヴェルドロフスクには昨年、経済特区が設けられ、税制上の優遇措置を受けられるようになったため、新会社は同地に開設する方針だ。

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