2011/9/28

チェコ・スロバキア

チェコ金利据え置き、欧州債務危機の先鋭化受け

この記事の要約

チェコ国立銀行は22日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.75%に据え置くことを決定した。また、欧州債務危機の先鋭化によって景気見通しが悪化し、インフレ率が縮小する可能性があるとして、金融緩和の可能性を示唆している […]

チェコ国立銀行は22日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.75%に据え置くことを決定した。また、欧州債務危機の先鋭化によって景気見通しが悪化し、インフレ率が縮小する可能性があるとして、金融緩和の可能性を示唆している。

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現行金利は2010年5月に過去最低の0.75%に設定された。現時点で、欧州中央銀行の金利を0.5ポイント下回っている。

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今後の見通しとしてシンゲル総裁は、利上げも利下げもあり得るとした。その上で、「外的要因による景気減速のリスクを考えれば、次の措置が利下げになることも十分に考えられる」との見方を明らかにした。

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今年に入って欧州諸国の中央銀行が金融引き締めに動く中、チェコは低金利を維持してきた。この秋の利上げが予測されていたが、チェコ輸出の80%を占める欧州連合(EU)の景気減速で延期となった格好だ。

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2011年4-6月期のチェコ経済成長率は前年同期比2.2%と前期の2.8%から0.6ポイント低下した。8月のインフレ率は前月と同じ1.7%で中銀目標値の2%を下回っている。7月の小売売上高は1.7%縮小し、工業生産高は過去19カ月で最低の4.4%に落ち込んだ。

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国際通貨基金(IMF)は20日、今年の成長率予測を従来の2.9%から2.3%に引き下げた。チェコ財務省も来年の予測を従来の2.5%から下方修正する方向だ。

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