米アップルは9月29日までに、配信サイト「iTunes(アイチューンズ)ストア」を欧州連合(EU)新規加盟12カ国で稼働させた。欧州事業強化の一環で、人口1,000万人の市場に直接参入したことになる。また、既進出国でも映画のレンタル・購入にサービス範囲を広げるなど、拡充を図っている。
\サービスがスタートしたのは、2004年以降に加盟した、ブルガリア、キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニアの12カ国。楽曲がオンラインで手軽に購入できるようになった。
\アップルは今年6月、2003年の音楽配信サービス開始以来の楽曲配信総数が150億曲に上り、音楽販売業界で世界トップの座にあると発表している。
\ \■再販業者は不利
\ \チェコ工科大学のレール顧問はオンラインショップの開設による利点として、(1)購入したい機器の仕様を手軽に変えられる(2)代理店では手に入らなかった機種が買える(3)価格が安い――を挙げる。ただ、(3)についてはオンラインショップの価格が安すぎるため、地元代理店の頭痛のタネとなりそうだ、とコメントしている。
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