2011/10/5

ロシア

フォードとソレルス、ロシアで合弁スタート

この記事の要約

米国の自動車大手フォード・モーターとロシアの同業ソレルスは1日、ロシアでの合弁事業をスタートした。ソレルスのヴァディム・シュヴェツォフ会長によると、新合弁会社は来年からタタールスタン共和国の工場で、フォードのSUV「エク […]

米国の自動車大手フォード・モーターとロシアの同業ソレルスは1日、ロシアでの合弁事業をスタートした。ソレルスのヴァディム・シュヴェツォフ会長によると、新合弁会社は来年からタタールスタン共和国の工場で、フォードのSUV「エクスプローラー」の生産を開始する。また、年産能力18万~20万基のエンジン工場も建設する計画だ。フォードブランドの輸入、流通事業も手掛ける。

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フォードとソレルスは今年6月、共同でロシアにおける生産能力を約3倍に強化する計画を発表。2014年頃までに年間35万台を生産する方針で合意した。フォードは2002年からサンクトペテルブルグ工場で独自生産しているが、ロシア2位のソレルスと組むことで、成長市場の同国で確固とした基盤を築きたい考えだ。新合弁会社にはロシア開発対外経済銀行(VEB)が390億ルーブル(12億ドル)を融資する。融資期間は10年。

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ロシア政府は国内自動車産業の育成のため、現地生産と部品の現地調達を引き上げた外国メーカーに関税減免措置を適用する制度を実施している。現行制度では、ロシアで現地生産する外国メーカーがエンジンや変速機、部品(の70%)を現地調達すると、輸入関税30%が免除される。

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