2011/10/5

ロシア

セベルスタリ、輸出半減を計画

この記事の要約

ロシア鉄鋼大手セベルスタリのアレクセイ・モルダショフ会長は9月29日、鉄鋼製品の輸出を半減する方針を明らかにした。ロシア国内の鉄鋼需要が堅調に推移することが見込まれるため、国内販売を強化する。ルーブルのレート変動に対する […]

ロシア鉄鋼大手セベルスタリのアレクセイ・モルダショフ会長は9月29日、鉄鋼製品の輸出を半減する方針を明らかにした。ロシア国内の鉄鋼需要が堅調に推移することが見込まれるため、国内販売を強化する。ルーブルのレート変動に対する為替ヘッジの意味合いもある。ダウ・ジョーンズが同日、報じた。

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セベルスタリは2016年までに輸出シェアを2010年の46%から23%に半減する方針。また、2010年に40%だった高付加価値製品の生産シェアを2016年に48%まで引き上げる計画だ。VTBキャピタルのアナリスト、レベジネツ氏は、同社の新たな方針について、「高付加価値製品の国内販売を強化すれば利幅はより大きくなる」と指摘。国内の競合メーカーも同じ理由で国内販売にシフトしているという。

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セベルスタリは原材料の石炭と鉄鉱石の年産量も、2015年までにそれぞれ1,150万トン(今年)から1,400万トン、1,410万トン(2010年)から1,540万トンに拡大することを計画している。

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同社の昨年の利払い・税・償却前利益(EBITDA)は33億米ドルで、鉄鋼メーカーでは世界8位だった。今後は、世界5位を目指すという。

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