2011/10/5

ロシア

ロシア新証取MICEX-RTS、世界3位目指す

この記事の要約

ロシアの2大証券取引所であるモスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)とロシア取引システム(RTS)の合併で誕生する新取引所MICEX-RTSは、2015年までに市場規模が現状の46億米ドルから138億米ドルに急成長し、香港 […]

ロシアの2大証券取引所であるモスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)とロシア取引システム(RTS)の合併で誕生する新取引所MICEX-RTSは、2015年までに市場規模が現状の46億米ドルから138億米ドルに急成長し、香港証取とシカゴ商業取引所(CME)に次ぐ世界第3位の市場に躍進すると見込んでいる。MICEXのシンケヴィッチ副会長が先ごろモスクワ開かれた産業関係者を集めた会合で明らかにした。現地英字紙『モスコクワ・タイムズ』が報じたところによると、両証取は来年初めにも合併を完了させ、2013年にIPO(新規株式公開)を行う計画だ。

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MICEXとRTSは合併により市場の流動性を高め、外国投資家にとって魅力のある証券取引市場の創出を目指している。また、現状はポータルサイト大手のMail.ruや検索サイト大手のYandexなど、国内の成長企業が外国で上場する動きが強いが、世界で第9位の市場規模を確保することにより、IPOの増加につながることも期待している。

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取引の活発化に加えて、金融派生商品を始めとした新商品・サービスの拡充により、収益成長を図る。2015年の売上高は昨年の4億5,400万米ドルから9億4,800万米ドルに、純利益は1億9,200万米ドルから5億5,000万米ドルに拡大すると予測している。

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