2011/10/26

ポーランド

賃金の伸び、インフレ率を上回る

この記事の要約

ポーランドでは過去6年間、賃金の伸びが物価の上昇率を上回っていることが中央統計局のまとめで明らかになった。同国の消費者物価は2005年9月から2011年9月までに19.3%上昇したのに対して、名目賃金は民間部門で44.6 […]

ポーランドでは過去6年間、賃金の伸びが物価の上昇率を上回っていることが中央統計局のまとめで明らかになった。同国の消費者物価は2005年9月から2011年9月までに19.3%上昇したのに対して、名目賃金は民間部門で44.6%、公共部門をあわせた全体では43.4%それぞれ伸びている。

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CASE基金のエコノミスト、クルザク氏は現地紙『ジェチポスポリタ』の取材に対し、05年9月から11年9月までに実質賃金は25%以上伸びていると指摘。「中央統計局のデータは、実質賃金の伸びが物価の上昇ペースに追いついていないという考えは正しくないということを示している」と述べた。また、ポーランド民間雇用者連盟のチーフエコノミスト、クシシュトシュセク氏は、「個人消費の高い伸びは、実質賃金が上昇していることの間接的な証拠だ」と述べた。

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なお、賃金の上昇ペースが最も速かったのは07~08年にかけてだった。今年の賃金水準は、インフレ率を1%上回って推移している。

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