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2011/11/9

ハンガリー

製薬大手リヒター、1-9月期は30%減益

この記事の要約

ハンガリーの大手製薬会社ゲデオン・リヒターが8日発表した2011年9月期連結決算は、純利益が404億フォリントと、前年同期から30%の大幅減益となった。販売・マーケティング費などの増大と金融収支の赤字が利益を圧迫した。\ […]

ハンガリーの大手製薬会社ゲデオン・リヒターが8日発表した2011年9月期連結決算は、純利益が404億フォリントと、前年同期から30%の大幅減益となった。販売・マーケティング費などの増大と金融収支の赤字が利益を圧迫した。

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売上高は1.2%増の2,183億フォリント。売上原価が3.1%減の810億フォリントに減少したため、粗利益は3.9%増の1,373億フォリントに改善した。

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地域別売上高をみると、国内が9.3%増の281億フォリント、欧州連合(EU)が10.2%増の783億フォリントと好調だった。一方、最大の販売市場である独立国家共同体(CIS)は1.4%減の850億フォリントとわずかながら減少に転じた。米国は37.4%減の136億フォリントと大幅に落ち込んだ。

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一般管理費や販売・マーケティングなどの営業コストは32.6%増の579億フォリントに膨らみ、金融収支は68億フォリントの赤字を計上。営業利益は9%減の489億フォリントに縮小した。

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■7-9月期の純利益は6.4%増

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一方、7-9月期決算の純利益は前年同期比6.4%増の206億フォリント、営業利益は6.1%増の255億フォリントに拡大した。金融収支の赤字幅と税払い額の減少が奏功した。

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諸経費は30.2%減の35億ユーロ、研究開発費は8%減の69億フォリントに縮小。金融損失は39%減の19億フォリントに改善した。また、法人税と地方税の支払い額がそれぞれ59%、57%減少したうえ、税規定の変更により、特別税で19億フォリントの還付を受けた。

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ただ、売上高は7.8%減の734億フォリントに減少。売上原価の減少幅が5.5%にとどまったため、粗利益は9%減の468億フォリントに悪化した。(1HUF=0.35JPY)

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