2011/11/9

ハンガリー

フォリント安止まらず、史上最低更新か

この記事の要約

ハンガリー通貨フォリントの対ユーロ為替相場が史上最低を更新しそうな様相となってきた。政府の方針で成立した外貨建て債務関連法を機に、投資家のフォリント離れが進んでいるためだ。\ リーマンショック以前、1ユーロ=250フォリ […]

ハンガリー通貨フォリントの対ユーロ為替相場が史上最低を更新しそうな様相となってきた。政府の方針で成立した外貨建て債務関連法を機に、投資家のフォリント離れが進んでいるためだ。

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リーマンショック以前、1ユーロ=250フォリント前後で推移していた為替相場は、09年3月に316フォリントの最低を記録した後、長期にわたり270~290フォリントの水準を保ってきた。しかし、9月に債務関連法が成立してからフォリント安が急激に進んでいる。

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同法は、残金の一括返済を条件に、換算レートを1フラン=180フォリント(8日現在の実勢248フォリント)、1ユーロ=250フォリント(同307フォリント)に固定し、為替差損を銀行に負担させる内容だ。諸手数料も銀行に負担を求める。

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銀行資産の没収に等しい同措置は、司法国家の枠組みから外れるものとの批判も出ている。

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