2011/11/30

ロシア

マツダ、ロシア現地生産で合弁協議

この記事の要約

マツダがロシアでの合弁生産に向けて現地大手のソレルスと具体的な協議に入った。輸入関税を減らして販売を伸ばす狙いで、沿海地方のウラジオストク市にあるソレルスの工場で生産する方向だ。\ 詳細は発表されていないが、ロシア経済発 […]

マツダがロシアでの合弁生産に向けて現地大手のソレルスと具体的な協議に入った。輸入関税を減らして販売を伸ばす狙いで、沿海地方のウラジオストク市にあるソレルスの工場で生産する方向だ。

\

詳細は発表されていないが、ロシア経済発展省との6月の合意によると、マツダは日本から主要部品を輸出し、ノックダウン方式で年2万5,000~5万台を生産する。投資額は約8,000万ドル(約64億円)に上る見通し。「マツダ6(日本名アテンザ)」を中心に生産し、車種を増やすことも検討するという。インタファクス通信は、来年9~10月に生産を開始すると報じている。

\

製品は極東を中心としたロシア市場に出荷される見通し。シュヴァロフ第一副首相は、日本から輸入される「右ハンドルの中古車のライバル」になると期待する。

\

マツダは昨年末、ロシアやインド、ブラジルなど新興国での現地生産を視野に入れた成長戦略を発表した。ロシアでの2011年1-9月期新車販売台数は前年同期比77%増の2万8,000台に急増し、ドイツに次いで欧州第2の重要市場となっている。

\

日本勢ではすでにトヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車が現地生産を行っている。ホンダも9月に現地生産を計画していることが明らかになった。工場の立地としては日本からの部品輸送が容易な極東の沿海地方が人気だ。

\

いすゞとソレルスの小型トラック合弁生産では、生産拠点をタタルスタン共和国エラブガからウラジオストクに移転し、2012年度にも生産を開始する。

\

トヨタは来年春から、ソレルスと三井物産が折半出資する合弁会社「ソレルス・ブッサン」がウラジオストクでSUV「ランドクルーザープラド」を組み立てる計画だ。

\