2011/12/7

ポーランド

ポーランド、Q3も4.2%の成長確保

この記事の要約

ポーランド中央統計局(GUS)が11月30日発表した2011年7-9月期の国内総生産(GDP、速報値)は名目ベースで前年同期から4.2%拡大した。伸び率は前期(4.3%)、前々期(4.5%)から縮小したものの、5四半期連 […]

ポーランド中央統計局(GUS)が11月30日発表した2011年7-9月期の国内総生産(GDP、速報値)は名目ベースで前年同期から4.2%拡大した。伸び率は前期(4.3%)、前々期(4.5%)から縮小したものの、5四半期連続で4%台の成長を維持した。前期比の伸び率は1.0%だった。

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7-9月期は内需が3.2%伸び、GDPをけん引した。設備投資は1.6%、個人消費は1.8%増加。また、同期にはズロチが対ユーロで11.2%、対ドルで20.4%も下落したため、輸出が7.7%増と好調で、純輸出も1%のプラスとなった。

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中央銀行のベルカ総裁は同日、「経済は減速していない。他の欧州諸国と比べると非常に良い状態だ」と発言。経済協力開発機構(OECD)も先ごろ、今年のポーランドの予想成長率を4.2%とし、5月の3.9%から上方修正した。ただ、最大の輸出先である西欧の債務危機の影響は避けられない状況で、市場関係者は2012年の経済成長は2%を下回ると見込んでいる。シティバンクのアナリストは1.9%を予想。OECDも12、13年の成長率予想を3.8%から2.5%に引き下げた。

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