2011/12/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

独電力大手エーオン、ブルガリア子会社売却

この記事の要約

独電力最大手のエーオンは2日、ブルガリア子会社をチェコ同業エネルゴ-プロ(Energo-pro)に1億3,300万ユーロで売却したと発表した。エーオンは1年前に、エネルギー規制が厳しい市場から撤退し、南米やロシアなど成長 […]

独電力最大手のエーオンは2日、ブルガリア子会社をチェコ同業エネルゴ-プロ(Energo-pro)に1億3,300万ユーロで売却したと発表した。エーオンは1年前に、エネルギー規制が厳しい市場から撤退し、南米やロシアなど成長市場に軸足を移す世界戦略を発表。それに沿って50億ユーロ規模の事業売却を進めており、これまでに90億ユーロ相当を売却した。今回のブルガリア子会社の売却も同戦略の一環だ。

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エーオンは、ブルガリアの国営電力会社が3つの電力会社に分割民営化された2004年に、東北部を経営基盤とする電力企業の株式67%を1億4,070万ユーロで取得し、エーオン・ブルガリアを設立した。ヴァルナに本社を置く同子会社は東北部で約4万2,000キロメートルの送電網を運営しており、昨年は約53億キロワット時の電力を供給した。ただ、純利益は年々減少し、10年は50万レフと08年の3,500万レフから大幅に落ち込んだ。

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買い手のエネルゴ-プロは水力発電を専門とする独立系電力会社で、水力以外の再生可能エネルギー発電も手掛けている。ブルガリアでは8つの水力発電所を運営しており、同国で最大の水力発電業者だ。

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