2011/12/14

ハンガリー

マレーヴ航空、巨額の補助金返還命令の可能性

この記事の要約

ハンガリー政府が同国のフラッグキャリアであるマレーヴ・ハンガリー航空に交付した補助金が、欧州連合(EU)の国家補助規定に違反している疑いがあるとして欧州委員会が調査を進めている問題で、ハンガリーのフェッレギ国家開発相は5 […]

ハンガリー政府が同国のフラッグキャリアであるマレーヴ・ハンガリー航空に交付した補助金が、欧州連合(EU)の国家補助規定に違反している疑いがあるとして欧州委員会が調査を進めている問題で、ハンガリーのフェッレギ国家開発相は5日、マレーヴが3億ユーロに上る補助金の返還を命じられる可能性があると語った。

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欧州委は昨年12月にマレーヴに対する補助金の調査を開始、来年に判断を下す見通し。フェッレギ国家開発相は、「欧州委はマレーヴが違法な補助金を受け取ったと結論付ける可能性が高い」としたうえで、違法性が認定された場合、同航空は1,000億フォリント(3億3,200万ユーロ)の補助金返還を命じられるとの見方を示した。

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マレーヴは65年の歴史を持ち、36カ国・50都市に就航している。07年にロシア企業に売却され民営化されたが、昨年3月に再び国有化された。今年7月には中国の海南航空の親会社である海南集団がマレーヴへの出資を検討していると伝えられた。フェッレギ国家開発相は「欧州委の調査が終了するまでマレーヴの売却は行わない」と述べるとともに、海南集団との交渉はすでに打ち切られ、現在は欧州の投資家と交渉を進めていることを明らかにした。同相は投資家について「上場企業でありその利益を守る必要がある」として具体名を公表しなかったが、交渉は進展しており、来年春には合意できるとの見通しを示した。

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