富士重工がロシアにおけるスバル車のセミノックダウン生産を2013~14年に開始することを検討している。年産規模は3万台以上。『コメルサント』紙が15日、ロシア子会社スバル・モーターズの吉田和志社長の話として報じた。
\報道によると、生産に当たっては現地企業と提携するか、組立作業を委託する形をとる。GAZのニージニー・ノブゴロド工場における生産の可能性をめぐり、カリーニングラードを本拠とするアフトトル、投資銀行のズベルバンク・キャピタルと交渉中だ。
\ただ、日本の部品メーカーとの取引を重視する富士重工の姿勢が、現地生産の障害になる可能性もある。この春に発効した規定により、ロシアで現地生産に乗り出す自動車メーカーは生産開始後、数年以内に年産規模を30万台に引き上げると同時に、セミノックダウン生産の比率を全体の5%以内に収めることが優遇措置の適用条件となったためだ。
\産業貿易省のラフマニノフ自動車産業部長は、「ロシアの自動車・部品メーカーと大きく協力することなしにセミノックダウン生産を行っても、政府の優遇は期待できない」と話している。
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