2011/12/21

ロシア

J&J、消毒剤メーカーと販売代理店契約

この記事の要約

総合ヘルスケア企業の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は14日、ロシアの消毒剤メーカー、ベンタス・ラボラトリーズ(Bemtus Laboratories)と販売代理店契約を締結したと発表した。J&Jは、ベンタスの […]

総合ヘルスケア企業の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は14日、ロシアの消毒剤メーカー、ベンタス・ラボラトリーズ(Bemtus Laboratories)と販売代理店契約を締結したと発表した。J&Jは、ベンタスの製品の販売代理店業務を請け負う。現地企業との提携を強化することで、成長が見込まれるロシア市場でシェア拡大を図る戦略の一環だ。

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ベンタスは病院などで使用される業務用手指消毒剤の国内市場で15%のシェアを握る。J&Jのロシア・CIS部門のVoskerchyan最高経営責任者(CEO)は、「ベンタスとの提携により、J&Jはロシアの業務用手指消毒剤に参入することができる。一方、ベンタスはJ&Jが業務を展開しているCIS諸国や欧州諸国の市場へのアクセスが可能になる」と、今回の契約のメリットを強調した。

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ロシアで事業を展開する国際的な製薬・化学企業には、現地企業との提携を通じて進出するタイプと、英アストラゼネカやデンマークのノヴォ・ノルディスクのように自社工場を建設するタイプがある。Voskerchyan取締役は、「ロシアはJ&Jにとって戦略市場のひとつであり、同国における事業の現地化についてあらゆる可能性を検討している」と述べ、工場の設立についても含みを持たせた。

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市場調査会社DSMグループのシュリャク最高経営責任者(CEO)は、自前で工場を建設することに比べ、現地企業との提携は投資リスクが少ないと指摘。J&Jが現地企業と肩を並べて政府調達の入札に参加することを考えているならば、自社工場の建設が必要になるとの見方を示した。

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