伊銀行大手ウニクレディトのチェコ子会社が28日に発表した2011年決算は、純利益が11億1,500万コルナで、前年比62％の大幅減益となった。ギリシャ国債の評価損が22億コルナに上ったためで、これを除くと12％の増益（33億5,000万コルナ）だった。
\営業収入は前年比11％増の104億4,100万コルナ。純金利収入が前年比5.8％増、手数料収入が5.9％増と、安定した伸びを示した。不良債権処理が進み、貸倒引当金は前年比21.1％減の12億4,800万コルナとなった。財政危機で暴落したギリシャ国債については、保有残高31億コルナ（額面1億2,000万ユーロ）を市場価格に合わせて約8割償却した。
\対顧客取引の貸出残高は前年比5.6％増の1,817億8,000万コルナ、預金残高は2.5％増の1,787億3,400万コルナ。ウニクレディトは中期事業戦略で個人顧客および中小企業顧客との取引拡大を重点課題とするほか、企業顧客部門や富裕層を対象にしたプライベートバンキングでも市場ポジションの強化に注力している。（1CZK＝4.43JPY）
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