ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムは3月27日、ガス輸送システム「南回廊(Southern Corridor)」の第1期工事に関する事業計画書を連邦国家鑑定委員会に提出したと発表した。ロシア産天然ガスを黒海経由で欧州に輸送するパイプライン「サウス・ストリーム」にガスを供給するほか、ロシア中部と南部へのガス供給体制を強化する。
\南回廊ガス輸送システムは、総延長2,446キロメートルのパイプラインの敷設とガス圧縮ステーション10カ所を建設するプロジェクト。建設工事は2期にわたって行われ、2019年12月の完成を予定している。第1期工事にはペトロフスク~ピサレフカ間の既存パイプラインの近代化、ピサレフカ圧縮ステーションとルスカヤ圧縮ステーションを結ぶ834キロメートルのパイプラインの敷設、4カ所の圧縮ステーション建設が含まれる。今年12月に着工し、サウス・ストリームの第1期工事が完了する2015年に稼働を開始する予定だ。
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