中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/4/4

CIS諸国

ウクライナ、同国初の核燃料工場建設に2.8億ドル投資

この記事の要約

ウクライナ核燃料公社(NFU)は27日、同国初の核燃料工場(中部キロヴォフラード州)の建設に23億グリブナ(約2億8,800万ドル)を投資すると発表した。まずは、フィージビリティ―調査が完了している第1工場に16億グリブ […]

ウクライナ核燃料公社(NFU)は27日、同国初の核燃料工場(中部キロヴォフラード州)の建設に23億グリブナ(約2億8,800万ドル)を投資すると発表した。まずは、フィージビリティ―調査が完了している第1工場に16億グリブナを投入し、建設を開始する。同工場の建設には、ロシア燃料大手トベル(TVEL)が参加する。

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NFUのボリス・ビールィク総裁は「今回試算した投資額には建設費の他、設備費や設備輸送料も含まれている。年間生産能力で400トンを見込む第1工場を2015年に、第2工場を2020年に稼働させる計画だ」と述べた。

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ウクライナ政府が2010年9月に実施した核燃料工場の建設をめぐる入札では東芝の米子会社ウェスチングハウスが敗退し、トベルが落札した。NFUとトベルは昨年9月に工場の建設に向けて合弁会社を設立した。この核燃料生産プロジェクトにはトベルの他、ウクライナ科学調査・設計研究所、ロシア原子力公社(ロスアトム)、国立特殊設計研究所が参加する。(1UAH=10.22JPY)

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