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2012/4/25

ポーランド

消費者景況感悪化、2月は3年ぶり水準

この記事の要約

ポーランドの景況感が下向いている。国際市場調査会社Ipsosのアンケート調査にもとづくポーランド消費者景気信頼指数は、昨年末にかけ2カ月連続で前月を下回った後、1月に77.2に回復したが、2月には再び73.3に低下。20 […]

ポーランドの景況感が下向いている。国際市場調査会社Ipsosのアンケート調査にもとづくポーランド消費者景気信頼指数は、昨年末にかけ2カ月連続で前月を下回った後、1月に77.2に回復したが、2月には再び73.3に低下。2009年4月以降での最低水準となった。

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指数の構成要素別に見ると、景況感が前月に比べ4ポイント、現状の景気評価が4.4ポイント、期待指数が4.5ポイント、購買意欲が3.8ポイントと全て低下した。アンケート回答者の45%が景気悪化を懸念し、95%が物価上昇を予測している。

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独オンライン情報サイト『finanznachrichten.de』によると、企業の景況感指数も2月のマイナス5.4から3月にはマイナス9.6に悪化した。ポーランドの景気見通しの悪化には主要貿易相手であるEU(欧州連合)の景気低迷が大きく影響している。また、年金受給年齢の引き上げや雇用市場改革などの政策も消費者の先行き不安をあおり、景気冷え込みにつながる可能性がある。

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