ブルガリア唯一の原子力発電所であるコズロドゥイ原発が、2億5,000万ユーロ弱を投じて原子炉2基を近代化する。運転期間を最長20年延ばす狙い。23日付の現地日刊紙『トルード』がアレクサンダー・ニコロフ執行取締役の話として伝えた。
\ロシア原子力公社(ロスアトム)グループのロスエネルゴアトムとフランス電力公社(EdF)を中心に、国際専門家グループが既存設備を調査して具体的な計画を提案する。ニコロフ取締役は設備改良で発電コストも低下すると予測している。
\コズロドゥイ原発で稼働する5号炉、6号炉の運転期間はそれぞれ2017年、2019年で終了する。ソ連型の1~4号炉はブルガリアの欧州連合(EU)加盟の条件として2006年までに停止された。
\ブルガリア政府が先月末にベレネ原発建設計画を中止したことを受け、同原発に納入される予定だったロシア製の原子炉(出力1,000メガワット)はコズロドゥイ原発の7号炉として設置されることが決まっている。(東欧経済ニュース4月4日号「ブルガリア、ベレネ原発建設計画を中止」を参照)
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