ハンガリーとクロアチアが複数のエネルギー・プロジェクトを共同で実施することを決めた。クロアチアのカチック経済相が23日、ハンガリーのコバッチ国家開発庁長官との会談後に明らかにした。
\カチック経済相は4月、2016年までにクロアチアのクルク島に液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設し、周辺諸国にLNGを供給するプロジェクトを発表した。同経済相は、同プロジェクトへの参加にハンガリーが大きな関心を示しているとした上で、「当該プロジェクトは両国にウィンウィンの関係をもたらすことになる。ハンガリーを経由して、スロバキアやポーランドだけでなくルーマニアにまでガスを供給できるようになる」と述べた。クロアチアは株式の25%プラス1を取得し、当該プロジェクトの主導権を握るものの、国外からの資本参加を歓迎している。カタール国営石油会社が関心を示しているという。
\今回のLNGターミナル建設は、ギリシャからアルバニアを経由してイタリアにLNGを輸送する「トランス・アドリアティック・パイプライン」プロジェクトの一環として実施される。
\オーストラリア最大の投資銀行マッコーリーも今回のLNGプロジェクトに大きな関心を示している(マッコーリー・キャピタル・ヨーロッパのマーク・ドーリー取締役)という。
\クロアチアのガス輸送会社Plinacroの調査によると、旧ユーゴスラビア諸国とアルバニアの天然ガス消費量は2020年までに現在の2倍の年110億立法メートルに達するもよう。今回のLNG基地の建設はこの需要増の対応するのが狙い。
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