スイス国立銀行(SNB)とポーランド国立銀行(NBP)は25日、スイスフランとポーランドズロチの通貨スワップ協定を締結したと発表した。プレス発表によると、同協定により、スイスフランの銀行間取引市場で緊張が生じた場合、NBPが自国の銀行にフランを供給することが可能になる。取引ごとにSNBの承認が必要で、返済期限は1週間と定められている。両行とも、協定が予防的措置であり、実際に取り決めが利用されることはないと予想している。
\NBPは、今回、自国通貨のズロチでスワップ協定が成立した事実が、国際金融市場におけるズロチの重要性拡大を示していると認識している。2008年のリーマンショック後にNBPがSNBと結んだスワップ協定は、ユーロと引き換えにスイスフランの供給を保証するものだった。
\金融危機前はポーランドでもハンガリーと同様にスイスフラン建ての住宅ローンが広く利用されていた。低金利がその理由だが、危機勃発とともにスイスフランの相場が上昇したことで、債務者の負担が急激に拡大した。
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