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2012/7/25

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ギリシャ通信最大手OTE、ブルガリア子会社を売却か

この記事の要約

ドイツ・テレコム傘下のギリシャ通信最大手OTEが、ブルガリア子会社で同国通信第2位のグロブル(Globul)を売却することを検討している。オーストリア通信(APA)がこのほど報じた。OTEはさらに、家電小売大手のゲルマノ […]

ドイツ・テレコム傘下のギリシャ通信最大手OTEが、ブルガリア子会社で同国通信第2位のグロブル(Globul)を売却することを検討している。オーストリア通信(APA)がこのほど報じた。OTEはさらに、家電小売大手のゲルマノス・テレコム・ブルガリアの株式の売却も示唆している。売却資金を債務返済に当てるとともに、事業を効率化するのが狙いという。

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OTEの広報担当者、ソフィア・マリノウ氏によると、同社はすでに、英同業のボーダフォン、フランス・テレコム子会社のオレンジ、トルコ同業のトルクセルなどに売却を提案したという。

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なお、グロブルは昨年、売上で約4億1,300万ユーロ。税引き前利益で3億500万ユーロ、純利益で約1億ユーロを計上。同業3位ヴィヴァコムの台頭で、売上は低迷しているが、損失は同業1位のMtelに比べて少ないとされている。一方、OTEは約50億ユーロの債務を抱えており、今年は6億4,000万ユーロ、来年も21億ユーロを償還しなければならない財務事情があるという。

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