ポーランド政府がユーロ圏の景気後退を理由に、来年の経済成長予測を1.5~2%へ下方修正する可能性を視野に入れている。トゥスク首相のフィラル経済顧問が6日、明らかにした。
\フィラル経済顧問は、ポーランドではマイナス成長のリスクはないと言明。しかし、欧州債務危機の深刻化とユーロ圏諸国の景気後退傾向が強まるなか、これまでの予測(2.9%)を引き下げる必要が出てくるかもしれないと説明した。
\財務省のコテツキ主任エコノミストはすでに先週、政府が月末に今年の経済成長予測を下方修正する可能性があると話した。6月に閣議決定した来年度予算は、来年の経済成長が今年の2.5%から2.9%に加速することを前提に組まれている。
\ユーロ圏経済は、17カ国のうち8カ国で景気が後退している。また、今後の景気動向を占う目安となる7月のユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)は過去37カ月で最低の44.0まで落ち込んでいる。
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