2012/8/29

ロシア

ガスプロム、イスラエルのエネ開発事業に参加検討

この記事の要約

イスラエル沖の巨大ガス田「リバイアサン」への参画を狙っていると報じられたロシアの政府系天然ガス企業ガスプロムは20日、声明を発表し、イスラエルでのエネルギープロジェクトへの参加を検討していると述べた。ただ、具体的にどのよ […]

イスラエル沖の巨大ガス田「リバイアサン」への参画を狙っていると報じられたロシアの政府系天然ガス企業ガスプロムは20日、声明を発表し、イスラエルでのエネルギープロジェクトへの参加を検討していると述べた。ただ、具体的にどのようなプロジェクトへの参加を検討しているかについては言及を避けた。

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リバイアサンはハイファの沖合47キロ、海底1,645メートルに位置するガス田で、推定埋蔵量は200兆立法フィート。イスラエルの経済紙『グローブ』は19日、ガスプロムと仏トタルが、リバイアサンでの天然ガス開発プロジェクトに戦略的パートナーとして参加することを検討していると伝えた。リバイアサンの開発には、米資源開発会社のノーブル・エナジー、レシオ・オイル・エクスプロレーション1992、デレク・ドリリング、アヴナー・オイル・エクスプロレーションが参加している。

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モスクワに本拠を置く大手投資銀行VTBキャピタルは、ロシアの石油・ガス企業は海外よりも国内で事業を行う方が有利だとして、海外事業の拡大に懐疑的な見方を示したたうえで、「欧州で天然ガス需要が落ち込んでいる状況で、新たなガス開発プロジェクトに参画することは経済的に見て正当化できない」と述べ、リバイアサン開発事業へのガスプロムの参加に懐疑的な見方を示した。

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